猫の腎臓病ステージチェック

慢性腎臓病と診断された猫が対象です。最近の血液検査の結果を見ながら入れてください。

検査結果の CREA・CRE・Cre の欄の数値です。となりの BUN とまちがえないようにしてください。

検査結果のどこを見る?
項目結果単位基準値
BUN38mg/dL16–36
CRE1.8mg/dL0.8–2.4
SDMA17µg/dL0–14
ALT45U/L12–130
数値は例です。並び方も検査機関によって違います。クレアチニンは CRE・CREA・Cre、SDMAは SDMA の欄を見てください。
µg/dL

未測定なら空欄で大丈夫です。

前回の検査も入れる(任意)

IRISのステージは2回以上の検査で判断します。前回の結果があれば、同じ項目を上と同じ単位で入れてください。

mg/dL

µg/dL

尿タンパクと血圧も入れる(任意)

検査結果には UPC や UPCR と書かれています。尿に炎症や血が混じっているときは正確な値になりません。

mmHg

動物病院で測った血圧の、上の数値です。お薬で治療中なら、治療中に測った値を入れてください。

腎臓病のステージ

—

クレアチニンかSDMAを入れると結果が出ます。

ステージは、絶食した状態で、脱水がなく安定しているときに2回以上測った数値で決めます。1回だけの結果なら目安と考えて、獣医師に確認してください。

ステージごとのケアは記事へ →

Furwise · furwise.app

このツールはステージの目安を出すもので、腎臓病かどうかの診断はできません。治療については獣医師に相談してください。

計算の考え方

IRISの2026年版ステージ分類にもとづいています。クレアチニンは1.6 mg/dL未満がステージ1、1.6〜2.8がステージ2、2.9〜5.0がステージ3、5.0を超えるとステージ4。SDMAの区切りは18・25・38 µg/dLです。

両方入れた場合はクレアチニンで判定し、SDMAがそのステージの上限を超えていれば1段階だけ上げます。筋肉が少ない高齢猫ではクレアチニンが低めに出るため、筋肉量の影響を受けにくいSDMAで補います。

尿タンパク/クレアチニン比は0.2未満が非タンパク尿、0.2〜0.4が境界域、0.4を超えるとタンパク尿。収縮期血圧は140未満が正常、140〜159が高血圧前段階、160〜179が高血圧、180以上が重度の高血圧です。

ステージごとの症状やケアは、猫の慢性腎臓病の記事にまとめています。

検査結果を見る前に

採血は絶食後に行います。脱水していると腎臓の数値が一時的に上がり、ステージが高く出てしまいます。

SDMAの区切りはIDEXXの測定法にもとづいています。ほかの測定法の数値とは、そのまま比べられないことがあります。

バーマンは健康でもSDMAとクレアチニンが高めに出やすく、基準値を超える子もいます。

関連記事

よくある質問

クレアチニンが基準値内なのに、ステージ2になるのはなぜ?

ステージ2は1.6 mg/dLからで、多くの検査機関の基準値に含まれる数値です。クレアチニンは腎機能がかなり落ちてから上がるため、腎臓病と診断された猫では、基準値の上限に近ければステージ2として扱います。

クレアチニンとSDMAでステージが違うときは?

クレアチニンが基本です。SDMAが高い状態が続くなら、1段階上げて判定します。やせて筋肉が少ない猫はクレアチニンが低めに出るため、SDMAのほうが腎機能を反映しやすくなります。2つの差が大きいときは、獣医師に再検査を相談してください。

尿タンパクと血圧は測ったほうがいい?

IRISは、腎臓病のすべての猫で尿タンパクと血圧を調べるよう勧めています。どちらも病気の進み方に関わり、治療方針を決める手がかりにもなります。

参考文献

  1. International Renal Interest Society. IRIS Staging of CKD (modified 2026). IRIS
  2. International Renal Interest Society. IRIS Staging System. IRIS